2017年6月24日土曜日

cage outをリリースします。


8/12(土)にEP版「cage out」をリリースすることが決まりました!
3曲入りのEP版で配信と少部数のCD-Rで販売予定です。



今回は現代音楽作曲家の川島素晴先生をアドバイザーに、ジョン・ケージの楽譜をポップに再現する試みに挑戦しました。

長野の山に行ったり、植物採集、大根をかつぎ、国立音大に行ったりカンフーをしていたりといっただいひみつプロジェクトとは、このことでした。

今回なんでmacaroomが現代音楽の楽譜を再現することにしたのかということは、追々どこかでお話すると思います。不思議だなと思いながらお待ちください。
今回のプロジェクトのテーマや概要については特設サイトをどうぞ。

特設サイトにいく


だいひみつプロジェクトの模様、楽曲が再現されていく様子はドキュメンタリー映像として近日公開予定です。こちらもお楽しみに!


トレイラー【ジョン・ケージはポップになるのか?】macaroom - cage out


アサヒがジョン・ケージについてのブログを書いていて、いろんな話がごった煮みたいに散りばめられており面白かったのでこちらも是非読んでみてください。
ハンターハンターとかごっつええ感じとかでてくるよ。

アサヒブログ「ジョン・ケージについて、ゴッサムシティのゴン=フリークス」


リリースイベントも9月頃で計画中です。
3rdも制作進めていますので、こちらの発表もお待ちください!



そして、いろいろと撮影や制作が少し落ち着いたので、川島先生とmacaroomで先日打ち上げをしました。その様子。




近所の紫陽花。
やっぱりこの季節は紫陽花だね。6月になると町中に紫陽花が顔を出すので嬉しい。
梅雨は体調が悪くなる事が多いので苦手だけど、6月は6という数字と紫陽花の色とふたご座ってとこからなんとなくイメージが良い。雨がたくさん降ることとか、なめくじとかカエルとか。なんとなく6月って神秘的で美しいイメージ。
この紫陽花は墨田花火というんだって。素敵な名前だよね。

エマル




2017年6月14日水曜日

手と目

6月7日におじいちゃんが他界した。
おじいちゃんが肺炎で危篤と聞いて、すぐに実家に戻った。
じいちゃんに会いに行くと、苦しそうな顔をしていたけど、そこから毎日顔を出すたびに顔色が良くなって、じいちゃんは元気になってる気がした。
じいちゃんはいつもぎりぎりで死なない。冬の山で遭難したときも大丈夫だった。
病気をして倒れたときも、大丈夫だった。
じいちゃんこのまま大丈夫な奇跡の長生きの人になるのではと思った。
1週間くらい山口にいて、そろそろ戻らないといけないので関東に戻った。
関東に戻ってから亡くなったことを聞いた。電話で弟に亡くなったことを聞いた。
電話切って、死んじゃった。って言ったらなんか涙が出てきて、そのまま泣いた。仕事をしていたけど、私は泣きたくなったら電車でもデニーズでも人がいようがいなかろうが泣いてしまうので、そのまま泣いた。
隠さず堂々と泣いていると案外気づかれないものだ。少し泣いたら落ち着いた。
お葬式には出られなかった。お母さんがLINEでおじいちゃんの棺桶の写真を送ってくれた。お葬式に出られないということがとても悲しくなってきちゃって、寝ながらたくさん泣いた。私はじいちゃんがすごく好きだった。
お母さんもおばちゃんも従妹や兄弟たちもそうだろう。
みんなどんなことを思い出してるんだろうかと思った。
二人だけの空間や時間、思い出をみんな持っているんだろうし、それを思い返しているんだろう。
小さいころはずっと一緒にいたけどじいちゃんは無口なのでほとんど喋った記憶がない。
じいちゃんの膝の上と、じいちゃんがさっさと歩く後ろをついていくこととか、じいちゃんの健康サンダルの音が好きだった。
じいちゃんの手の温度。冷たい老人の手の温度。
じいちゃんがあまり動けなくなった時に、帰り際にベッドのガードに置いていた私の手を触った。びっくりした。じいちゃんの手は冷たかった。
手は冷たくて柔らかかった。じいちゃの目はまるくてずっと私を見ていた。
関東から戻ってじいちゃんの手をなるべく握った。まるい目をじっと見た。色素が薄くなった目。
じいちゃんはなにも言わなかったけど、耳が遠いからとか、喋れないとか、ぼけたとかじゃないと思う。じいちゃんは話しかけても喋らなかった。たまにしか頷かなかった。
昔からそうだった。
じいちゃんは天国へいったとか、ばあちゃんのところにいったとか、そういうことは全くもって思わない。じいちゃんの痕跡は私の頭の中にある記憶とこの体があることだ。

エマル